電気通信大学 高田研究室 栗原伸英のWebページ

 

ここは電気通信大学知能機械工学科、総合情報処理センター高田研究室に所属する栗原伸英の個人Webページです。 ここでは私の研究に関しての情報を公開しています。

研究テーマ

実時間での仕掛品の引き当て方式に関する研究

 

研究の背景

現在の様々な製造業では、SCM(Supply Chain Management:サプライチェーン・マネジメント)ソフトや、ERP(Enterprise Resource Planning:統合業務パッケージ)による、基幹管理業務の情報化が進んでいます。SCMとは供給者から消費者までの開発・調達・製造・配送・販売の一連の流れ(サプライチェーン)を情報で結び、統合的に管理するシステムのことです。また、ERPは会計・財務・原価・販売・物流・購買などのビジネス系の諸機能を持ち、企業の基幹業務範囲を広くカバーする機能を持った、統合パッケージソフトのことです。そして、それらのソフトウェアが支援する、製造業のオフィスと製造現場とを結び付けている情報システムが、MES(Manufacuturing Execution System:製造実行システム)です。MESの機能の一つに、受注から製品の完成に至る生産活動全体の最適化を実現するうえで必要となる情報の共有化があります。MESによって生産履歴や加工履歴を管理することで生産工程を改善することも可能となり、工場業務や生産工程を効果的にマネジメントすることができます。

しかし、受注生産のため多業種よりも一層情報の共有化が必要な建築現場と建材製造現場との間で考えてみると、建築現場と建材製造現場との受発注業務は伝票の郵送やファックスなど人間の手を介して行われているため、実時間での情報の共有化が行われているとは言えません。そのため建材製造現場で突発的な仕掛品の不具合や設計変更が発生すると、その情報が建築現場に瞬時には伝達されないため、結果として引き当て(注文に対して仕掛品を対応させること)に掛かる時間や、どれだけの仕掛品が無駄になるかといった情報の把握に掛かる時間が増大してしまいます。従って、建材製造現場では作業が遅れがちになってしまい、建築作業全体が大幅に遅れることや莫大なコストが掛ることが考えられます。

 

研究の目的

そこで本研究では、注文に対する納期の変更や仕掛品の不具合の発生に対応して、瞬時に適切な仕掛品の引き当てができる方式の提案と、どこからでも仕掛品の進捗状況を把握でき、その情報を基に注文に引き当てられた仕掛品が納期に間に合うか否かといった情報を実時間で把握できるようにすることを目的としました。これが実現すれば、建材の作り手と使い手、さらに建材製造・建築現場とそれを支援するオフィスの全てから同じ情報を同時に参照でき、建材の設計変更を行いたいと考えるときには、その変更によってどれだけの仕掛品が無駄になるのかを瞬時に知ることができるようになります。

なお本研究では、高田研究室で開発されたActive DatabaseであるGlueLogicを使用した。

 

 

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知能機械工学科 栗原伸英  メールはこちら(kurihara@tl.cc.uec.ac.jp)

05/03/09 Wed