About Research

卒業論文の要旨を掲載しています。

工程スケジューリングの階層化に関する研究

概要

研究の目的

 大規模な建築物や建造物を製作するような巨大なプロジェクトを動かしていく場合において、そのプロジェクトを管理するスケジュールが必要となってくる。スケジュールの作成とは要素の長さと拘束条件を考慮した組み合わせ最適化問題であり、プロジェクトのスケジュールを人の手で作成するには規模が大きすぎ、手に負えなく質の良いスケジュールを作成できない可能性がある。また作成するスケジュールの規模が大きくなればなるほど、人の手で作成するには単純なミスなどが多発してくるため正確性を欠いてくる。また、作成するのに時間と労力を大量に必要とするため何かのトラブルでスケジュールを修正しなければならなくなったときに修正にも時間と労力が必要となってしまう。計算機を使い、探索など手法を用いてスケジュールの作成を行なう事がある。しかしそれには大規模プロジェクトのスケジュールは巨大過ぎて、スケジューリングすべき要素が多くなり、そのために組合わせの数が多く扱いきれなくなる組み合わせ爆発をおこし解を導き出せなくなってしまう可能性がある。
 計算機を用いて大規模なスケジュールの作成を行なわせるためにはスケジューリングすべき要素を減らす事が有効である。しかし、要素の数を減らすことは事実上困難であるため、考えられることとして複数の要素を一つの構造的な要素として階層的に扱い、一つの階層での計算機の扱う要素を減らすことが挙げられる。
 本研究では大規模なスケジュールの作成をするためにスケジューリングすべき要素を階層化し扱うシステムの開発を目的とする。

方法

 研究の第一段階として、システム中の階層化された要素の中の上位層、つまり構造化された要素を扱うスケジューラを知識データベースシステムを用いて作成を行なった。作成したスケジューラに仮想下位スケジューラとして上位スケジューラで扱うスケジューリングデータのデータベースを用意し、擬似的に下位スケジューラと通信することによって、建築、建造などの現場にある開始日によって工期が変わってくる仕事についてのスケジューリングを行ない、上位スケジューラの挙動を確認した。

結論

 複数の「開始日によって工期の変動するデータ」についてスケジューリングを行ない、解を導き出すことが出来た。
また実験の中で現在提案しているのシステム全体の問題点が見受けられ、システムの開発の指針となるものを発見することが出来た。
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