WWW を GUI として利用した情報システムの構築

高田昌之
takata@cc.uec.ac.jp

東京大学 先端科学技術研究センター (〜1995/03)
電気通信大学 総合情報処理センター (1995/04〜)


1. WWW とは ?

WWW = World Wide Web

2. WWW のターミノロジー

HyperText
ドキュメントなどの一部分に対して他のドキュメントを連想的に関連付けて、 ドキュメントを読んでいる時に自由に関連するドキュメントを参照できるような 構造を持ったもの。
URL
Universal Resource Locator:
全情報資源に対する統一的な名前付けの方法。
HTML
HyperText Markup Language:
WWW の扱う情報のうち、 最も重要な位置を占める文字情報を記述するために使われる 『タグ』システム 。 LaTeX に似た構造を持っている。
HTTP
HyperText Transfer Protocol:
WWW のサーバとクライアントとの間で交換される情報の通信規約。

3. WWW のからくり


4. WWW サーバの構成

httpd
http デーモン
クライアントから URL を受け取って、 その URL で示されるドキュメントをクライアントに送り返すプログラム。 主な計算機用には、 既に実行可能な形にされたバイナリ・コードが用意されている。
HTMLファイル
HTML で書かれたドキュメントのファイル
表示すべき内容を HTML のタグを使って記述したもの。
cgi プログラム
HTML ドキュメントを生成するプログラム
URL の一部とやパラメータを受け取って、 URL が参照される都度実行されるプログラム。 この出力が HTML で書かれたドキュメントとして解釈されて、 クライアントに表示される。

5. URL とドキュメント

URL の形式:
 protocol  ://  host.domain  [:  port  ]/  path  [?  parameter  ]

6. HTML のみてくれ

<head><title>
sl9.mtk.nao.ac.jp Home Page -- Tentative Publicity
</title></head>

<body>
<h1><IMG SRC="subaru.gif"> 国立天文台広報普及室 <br>
WWWサーバーへようこそ!</h1>
<a href="index.html"><img alt="[ English ]" src="/gif/English.gif"></a>
<hr>

(c) National Astronomical Observatory of Japan. 1994, 1995<br>
<b>Attention:</b> NAOJ makes no representations about the correctness or
usefulness of the information provided by this server.
It is provided "AS IS" with no warranty.
Entire risk on using it is with you.

<h2>このサーバーの内容</h2>

<dl>
<dt> <img alt="o" src="/gif/Ball.060.gif">
 <a href="/Server.html"> このWWWサーバについて </a>
<img alt="ReadMe" align="top" src="/gif/ReadMe.gif">
<strong>是非御一読下さい</strong>
<p>

<dt> <img alt="o" src="/gif/Ball.060.gif">
 <a href="/nao/"> 国立天文台について </a>
<p>

<dt> <img alt="o" src="/gif/Ball.060.gif">
 <a href="/pubnet/"> PAONET画像ライブラリ </a>
<p>

7. WWW によって提供される情報

現在多く見られる情報の提供形態: 紙芝居的な情報提供

URL が指すものが表示すべき情報を収めたファイルであり、 そのファイルの内容がそのまま WWW クライアントに表示される。
→ いつ、誰が、どこから参照しても常に同じ情報が提供される。

しかし、計算機を使ったシステムを単なる絵本にしてしまうのは勿体ない。

では、 利用者の要求に細かく応えられる情報システム を 作る事ができないか?


8. WWW とプログラムとのインタフェース

プログラムがどのようにして利用者からの情報を入手するか

CGI: Common Gateway Interface の利用

利用者が指定した URL やオプションで指定されるパラメータ, またはメニュー形式で与えられるデータを受け取ってプログラムに渡し、 そのプログラムの実行結果を HTML ドキュメントとして 利用者に返すメカニズムを用いる。


9. プログラムを使って提供できる情報

時刻依存の情報提供
リクエストを受け取った時刻に合わせた情報提供
URL が指すものが実行可能ファイルであり、 そのプログラム内でその実行時刻に依存する処理を行ない、 実行結果が WWW クライアントに表示される。
パラメータを与えての情報提供
利用者の要望に合わせた情報提供
URL が指すものが実行可能ファイルであり、 その path の一部がパラメータとして使われる。 その実行結果が WWW クライアントに表示される。
会話的な情報提供
利用者が必要とする情報の提供
URL の他に、 メニューや穴埋めフォームなどを介して WWW クライアントに対して利用者が与えたものも含めて、 サーバに情報が送られる場合。

10. 時刻依存の情報提供

例えば… 特徴…

11. 会話的な情報提供

例えば… 特徴…

12. GUI としての WWW

WWW の表示能力を GUI として利用 する

WWW が表示できる情報: 文字,イメージ,動画,音声


13. WWW で起動されるプログラムで利用できる機能

一方、(今の所)できない事


14. 現在迄に試験的に作成したページ

定期的に提供する情報を更新するもの

サーバに備えられたデータベースを検索するもの

リクエスト受け付け時にファイルを参照して表示データを構築するもの

双方向情報伝達を行なうもの


15. 将来適用可能と思われるアプリケーション

注)現在、適宜 開発中

16. まとめ

WWW を GUI として使うような情報システムを作る事により;

17. おわりに

みんなで便利な情報システムをどんどん作って公開しましょう!


訂正とおわび

当日の質疑応答の中で、 『 WWW サーバから送られてくるデータに付けられる管理情報はどのようなものか』 と言う質問がありました。

私はその場では、 『テキスト形式で3〜4行であり、 100 byte を越えないと思う。』 と答えましたが、これは http のプロトコルのバージョンに依存し、一般には誤りでした。 たとえばこのドキュメントを最新の HTTP/1.0 プロトコルで読む場合には、

HTTP/1.0 200 OK
Date: Thursday, 06-Apr-95 08:11:31 GMT
Server: NCSA/1.3
MIME-version: 1.0
Content-type: text/html
Last-modified: Thursday, 06-Apr-95 08:04:16 GMT
Content-length: 10327
のように、 7行の管理情報とこれを本文から区別するための空行ひとつからなる ヘッダ情報が付加されます。
なお、今では旧式になってしまった HTTP/0.9 プロトコルでは、 ヘッダ情報は一切付きません。

お詫びして訂正致します。

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